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ギンモクセイの香りに誘われて

 昨日は、ほんの僅かではあったけれど木々の葉を湿らすほどの細やかな雨が舞った。今日も、空には、少し鈍色(にびいろ)に染まった雲が広がっていた。その空の下を、秋風が渡ってゆく。教学楼への行き帰りに、僕はその風に包まれながら歩いた。風は、かすかに甘い香りを運んできた。ふと見上げると、頭上に被さるように枝を広げたギンモクセイが、淡い色合いの小さな花を咲かせていた。僕は、ギンモクセイの香りの中をどこまでも歩いてみたくなった。これが、僕の暮らすキャンパスが見せてくれる秋の風物詩、といってもいい。キャンパスが広がっているこの一帯が「桂子山」と呼ばれるのも、そこに由来している。

***

 今日は、午後2時からの大学院3年「現代日本文化研究」のみ。レポート発表は、Gさんが担当。テーマは「損なわれた世代の発言者」で、村上春樹『ノルウェイの森』の分析がメインであった。読み込みにまだ浅さが感られたけれども、村上文学において、この作品が、一つのターニングポイントになっていることは疑うべくもない、ということはわかっているようだった。僕としては、この作品が村上春樹自身のメモワールを基礎としていること、あるいは「村上ワールド」におけるフォークロアとして読んでみる価値があること、をここであらためて示唆しておきたいと思う。…などという、わけのわからない解釈(?)をするより前に、この作品に他ならぬ僕自身が強く惹かれ続けているってことを、ここで正直に吐露しておいたほうがいいのかもしれない…(笑)。どもども。

***

 で、話はすっかり飛んでしまうけど、日本の政界では民主党連合政権発足に続いて、野党となった自民党でも新総裁に谷垣禎一氏が選出された。これから日本がどのような方向に向かうのか、鳩山民主党と谷垣自民党の双方が、しっかりとした理念と責任感を持って考えてもらいたいと思わずにはいられない。

 ということで、今日はここまで。ではでは。

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