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一時帰国

 この時間になって、ドタバタと荷作りを始めました。明日の早朝武漢を離れ、青島に向かいます。

 本来の予定では、武漢→上海浦東→福岡→下関…と移動するはずでしたが、経由地を青島に急きょ変更。日本への入国(帰国と言うべきか)は2月3日になります。今、僕が何より楽しみにしているのは、経由地ごとに会うべき懐かしい「顔」があるということです。中には、例の「事故」以来初めて再会という方もいますから…(笑)。生きている、というのは、それだけで幸せなことなんだなぁ、とあらためて感じる、相変わらずおバカな僕です。

 ちなみに、日本滞在中に連絡の必要な方がおられましたら、本ブログのコメント欄に書いていただけると幸いです。どういうわけか、日本では僕のhotmailが何故か開かないので…。

 いや、それにしてもマジでバタバタしてます。ゆっくりブログを書いている場合ではありませんでした。余りにあわただしくて恐縮ですが、本日の更新はここまで、ということで…。

 末筆ながら下手な中国語で…

春节快乐!祝福大家的身体健康,万事如意!

 

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願わくば…

 日本から送ってもらったDVDを観た。送ってもらったのは、しばらく前のことだったが、先日になってふと「観せてもらおう」という気になった。それ以外、深い意味はない。

 題名は『坂の上の雲』。原作は、司馬遼太郎による同名小説である。この原作は、僕に深い印象を残している。明治日本が歩んだ近代国家への道のりを一本の坂道になぞらえたその題名には、やはり強烈なイメージが内包されている。この作品を読んだとき、僕のまぶたの裏に思い浮かんだのは、際限なく天上に向かって伸びているかのような一本の細い道であり、その先には、澄みきった蒼天が広がっているばかりである。その空に一片の白雲が浮かんでいる。その白雲に夢を託して、延々と続く道を人は登りつめていく。明治の日本とは、そういうものであったに違いない。

 人の一生も似たようなものかもしれない。僕は、あらためてそう感じる。

 個人的なことで恥ずかしいが、僕自身、ある意味、気の向くままに僕の「坂道」を登り続けてきた。生まれ育った山口を離れたのは18歳のとき、1年間の広島時代を経て、大学進学のために上京。28歳まで東京で過ごした。もっとも東行はここまでで、結婚を機に新潟暮らしを始める。いわば北行である。雪国の生活に慣れ始めた30代前半、意を決して研究生活に戻ることにした。あらためて大学院に入り直し、毎日、青い空に浮かぶ白雲をぼんやりと眺めて過ごすような日々だった。

 院生生活を終え、元の生活に戻った僕に、次の転機が訪れたのは、新潟生活15年目のことだった。ひょんなことから、単身中国に渡ることになり、気がつくと、はや8年の歳月を、僕は中国の宏土の上で過ごして来たことになる。

 人生には、本当に数えきれないほどの転機が潜んでいる。僕は、生まれながらにして糸の切れた凧のような性格なので、一陣の風が吹くと、漂とその風に乗ってしまうところがある。乗ってしまったことに後悔したことはない。むろん、一人っきりで生きているわけではないから、反省すべき点は少なくはないのだが…。いずれにしても、僕はこれからも中国で生きていこう、おそらく生きていくだろうと思っている。

 どんなふうに生きるのか。それはまだわからない。ただ、はっきりとはわからないにしても、うっすらと自分の生きていく姿が見えてきたような気もしている。それが、この1年間、僕がこだわりつづけた「僕自身」への、ささやかな回答なのかもしれない。

 さて、間もなく、僕は一時帰国する。そして、少し心を静めて、ゆっくりと息を吸い、それから吐いて、また中国に帰って来ることになる。

 ―たぶん、春には僕も脱皮できるにちがいない―

 そんな楽観的な予感の中で、じっと春の到来を待っているのが、今の僕の姿、と思っていただければ…。ははは、あくまでも、これ「願わくば」というお話でした。

 

かぎりない明日のために

 今学期も、残すところあと6日。もっとも、院生にはもう期末レポートを課題として出してあるし、本科生の試験も終わっている。僕に残されているのは、期末試験の採点と総合評価の任務だけである。

 ところで、これは毎日服用している薬の副作用なのかどうかは分からないけれど、採点作業をぶっ通しでやれるほどの集中力といったものが、今の僕には欠けている。しかたなく、小まめに休憩をはさんで作業をするしかない。しかも、作業時間よりも休憩時間の方が長かったりする…。これもまた今の僕の悩みのタネだけど、結局は「やむなし」と自分を甘やかすしか手がない。

 今までの僕だったら、こういう自分にイライラして、知らず知らずのうちにストレスをためてしまうのが常だった。ところが、最近は、少し違う。こういうスローモードの自分を、なぜか抵抗もなく受け入れてしまっているのである。外面上は、以前の僕と変わらないところにまで回復しているとは言いながら、僕の内面では何かが静かに変わりはじめているのかもしれないな。そんなふうに感じるようになった。

 このあたりをうまく説明するのは、実に難しい。もともと僕はマイペースでしか生きられないタイプだとは思っていたけれども、そのペースだって、人生の様々な局面で変わってしまうことだってあってよい。そう気がついて、この1年間、自分を見つめながら、今の自分にいちばん似つかわしいペースを模索しているうちにようやくたどり着いたのが、今の、なんとも緩やかな歩みだった、のである(苦笑)。

 もしかすると、人からは怠け者になったと後ろ指をさされるかもしれない。でも、それはそれでよい。今の僕としては、そういう批評も受け入れたっていいと思っている。僕は、人生を怠けてはいない。それは僕自身が知っている。ただ、風の動きを肌で感じ、水の流れにそっと耳を傾けながら、自分らしく生きていきたい。今は、それを強く感じているというだけのことなのだ。

 僕のステップは緩やかになる。だけど、それは、あくまでペースの問題であって、けっして前進することを止めることを意味してはいない。

 だから、今日も、そっと半歩だけ前に向かって踏み出してみる。かぎりない明日のために。

 

悟りの境地は遠けれど…

 何かを「書く」という営みには、それなりの体力と気力が要る。当たり前と言えばそれまでだけど、実際のところそうなのだ。振り返ってみると、ひと月の間に、こんなに書けない日々が続いたのは、去年の1月以来のことだ。去年の場合は、まさに命の淵から這い上がってきたばかりの状態だった、したがって、何かを書こうとするだけの心のゆとりもなく、ただただ茫然自失としていたのが偽らざる状況だった。

 けれど、今年の場合はどうか、と言うと…。ことばでうまく表現することは難しいけれど、僕の中で、何かが静かに変化しているように思う。まるで、棒きれか何かでかき回して濁ってしまった池の水が、時間とともに落ち着きを取り戻して、また澄んだ色に立ち返るように、僕の心の中に浮遊している何かが、静かに心の奥底に沈殿しはじめている…ちょうどそんな感じなのだ。水の色は同じに見えても、以前の水とはもう違う。それと同じように、僕の心も、以前のそれとは微妙に色合いを変えてしまっているような気さえする。

 だからと言って、僕が事故前の僕とは別人格になってしまった、というわけでもない。つまり、簡単に言えば、こうだ。今の僕は、「できるだけ、こだわりを捨てて、目に映るものを、わけ隔てなく、静かに見つめたい」と思うようになったのではないか、と。

 もちろん、そう言ったからといって、何も僕が悟りの境地を開いたわけでもない。第一、そんなことができるほどの修行もしていないのだから。ただ、事故から1年たって、ようやく、僕は自分を真正面から見つめられるようになった、そのことだけは間違いない、ってことです。

 春節の間、日本の雪国で冬籠りをしながら、もう少し、じっくり自分と向き合って過ごしたいと思っています。

 皆さんも、皆さんなりに有意義な春節を過ごしてくださることを祈りながら、今日は、ここまでにしておきます。どもども。

久々に…。

 日本では、ここ数日、大雪に見舞われているという。自宅のある長岡でも、積雪量が1mを越えたとのこと。まさに雪国そのものといった光景が広がっているのだろう。

 武漢では、朝から曇り空に覆われて、薄暗かった。ニュースによると、今日は金環食が見られるとのことだったが、残念ながら、曇り空で、見ることはできなかった。ちなみに、日本の一部でも部分日食が見られるはずであったが、天候はどうだったのだろう?

***

 今日は、期末試験2科目。本科3年の「日語写作」(日本語作文)、それに同4年の「日本社会与文化」(日本社会と文化)。いずれも、800字から1000字程度の論述を求めるものであった。それぞれ、テーマに沿って自分の意見を述べてもらことが狙いであったが、出来はどうだったのだろう。まずは、じっくり読ませてもらって、採点は明日以降の予定。

***

 帰国日程について。

 当初の予定では、2月1日に上海経由で福岡入り。下関、山口に立ち寄って、長岡には4日ごろ戻るつもりであったが、変更。1月31日に青島回りで、福岡入りすることにした。この1年間、あまり人と会うことをしないできたが、今回ばかりは久々にお目にかかる方もいないではない。こうして、少しずつではあれ、僕本来の生活に戻っていけるといいのだが。

 いずれにしても、穏やかに、静かに生きていきたいと思う2010年。さて、どうなることか。

雪の武漢 そして昼行燈…

 朝から曇天でずいぶん冷え込むな、と思っていたら、午後に入って雪になった。銀雪ですっぽりと覆われたキャンパスを歩いて午後の授業に向かった。寒気に思わず肩をすぼめたけれど、武漢で今年初めての雪景色は、その中に立つだけで、さすがに気分がシャッキリとする。

 さて、今週は、今学期の授業最終週。そして、来週からは、いよいよ期末試験に突入。僕としては、ただただ学生諸君のがんばりに期待しています。

 余談ながら(掛け値なしに、「余談」なのだけど…)、これまでの僕は、何かにこだわりすぎていたらしい…。そのことは、身近なところから何度もそう聞かされました。ちょっと辛い助言ではあったけれど、おそらく、そのとおりだったのだろう、と僕自身も今では思っている。そういうわけで、今年の僕は、そのこだわりをできるだけ抑えて生きていこうと(ある種の反省を込めて)自分に言い聞かせているところなのである。もっとも、こだわりを捨てた僕に、果たして僕らしい生き方ができるのかどうかは、まだ分からない…。せめて、誰かの役に立つ昼行燈でありたい(もちろん、そういうものがあればという条件付きですが)、というのが今の僕のささやかな願い、です。

謹賀新年 2010年元旦

明けましておめでとうございます

――遅ればせながら新年のご挨拶を。

 

 旧年中は、多くの方にご心配をおかけし、ご厚情のかぎりを賜りました。個人的には、突発的な事故からの立ち直りに苦しんだ1年間でしたが、皆様からの温かい励ましと支えがあったからこそ、何とか乗り切ることができました。まずもって、そのことに心からの御礼を申し上げます。

 2010年は、皆様への感謝の気持ちを胸に、「再出発」の1年にしたいと思っております。焦らず、ゆっくりとではありますが、僕なりにたとえどんなにささやかでも、社会に貢献できる力を取り戻していければいいな…それが今年の僕にとって、何かに祈るような「願い」と言えましょうか。失敗を糧に生きているような僕ですが、どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。

 何はともあれ、2010年が皆様にとってよい1年となりますよう、心から祈っております。

  2010年元旦 武漢にて

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「夢が試される場所」(12/11)語注が追加されました。2008-12-11 

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一石亭華中

Author:一石亭華中
ようこそ、本ブログページへ。
一石亭は中国在住8年目を
迎えました。
でも中国語はまだ初歩の初歩。
趣味は「お仕事」と散歩、それに写真撮影。
あ、それからお昼寝も…趣味のうち、かも…。

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凹んだとき、元気がでないとき、僕を支えてくれ、力づけてくれるウタを週替わりで紹介します。ちょっと古い歌が多いかも…ですが。今週も「ちょっと切ない歌」を。

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