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長恨歌―哀愁が肩の上でダンスを踊る

今日は二十四節気でいう「立冬」で、暦の上では冬の到来である。
朝から冷たい雨が降りしきり、鈍色(にびいろ)の雲が立ち込めて、さすがに肌寒い。
今日は運動会最終日。こりゃ中止かなと思ったら、「予定通り行う」との校内放送。
運動着に着替えて、8時に運動場へ。
火曜日に痛めた太ももの筋肉は回復半ば、である(歳を重ねるにつれ、回復に時間がかかるようになったなぁ、とこれは実感せざるを得ませんね)。
今日は60m走でクラウチングスタートを切らなければならないから、特にそのスタート時に脚にかかる負担は決して小さくない。不安を抱えながら雨の中、柔軟体操。脚の負担を軽くするために、スタートダッシュの練習は一切しない。一発勝負。第3組6コース。エントリーはW老師の名前になっているけれども、走るのは僕。白線の内側に手を添え身をかがめる。このとき太ももに重い痛みが走る。いやーな感じである。「ま、なんとかなるか」と自分に言い聞かせながらも、内心、劉翔さんの気持ちが痛いほどわかるのだ(だって本当に痛いんだってば…泣)。
足の調子に気をとられていたのと、練習不足のせいか、号砲に体が即座に対応しない。両脇の選手の上体が一斉にばっと立ち上がるのが見える。コンマ数秒の遅れで僕も足に力を込めてスタートを切ろうとしたが、焦って棒立ちのようなスタートになってしまう。出遅れを取り戻そうと腿をぐっと引き上げて、推進力を得ようとすると、今度はももの付け根の筋肉が軽く攣(つ)ったような感覚に、重心が高くなり、スピードが一向に上がらない。しかも、そこから走りを修正するには60mは短すぎた。一瞬の敗北…。
 氷雨が体を濡らし、とぼとぼと(ゴールの際に肉離れを起こしたのか、歩幅を大きくすることも腿を上げることもできなくなってしまって…悲)運動場を去る僕の肩の上で、哀愁がひたひたとダンスを踊っていた。

ああ、長恨歌が遠くから聴こえてきそうな雨の午後。

布団にくるまって1日臥薪嘗胆を誓いながら不貞寝をする僕なのである。

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一石亭華中

Author:一石亭華中
ようこそ、本ブログページへ。
一石亭は中国在住8年目を
迎えました。
でも中国語はまだ初歩の初歩。
趣味は「お仕事」と散歩、それに写真撮影。
あ、それからお昼寝も…趣味のうち、かも…。

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凹んだとき、元気がでないとき、僕を支えてくれ、力づけてくれるウタを週替わりで紹介します。ちょっと古い歌が多いかも…ですが。今週も「ちょっと切ない歌」を。

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