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夜更けの「どもども」

 深夜のキャンパスを歩く。とは言っても、何も目的もなしに、フラフラとふらさまよっていたいわけではない。ゴミ袋をいくつも提げて、ゴミ収集所まで捨てに行っただけのことではあるが、それでも一応、目的のある行動と言えなくはない。

 それにしても、春の夜風に吹かれて歩くのは、気持ちいいものだな、と思う。寒さを感じない、ただそれだけでも、ちょっといい気分に浸ることができる。

 気分がよくなったところで、「ついでにブログの更新をしてしまおう」と調子に乗る。何というのか…その時の「気分任せ」というのが、いかにも僕らしい。ついでに、ミルクココアをいれて、ますますホンワカとした気分でパソコンに向かっている深夜の僕なのでありました。

 ところで、最近、写真を撮らなくなっているせいか、ちっとも気がつかなかったのだけど、キャンパス内には、春の花があちこちで咲き乱れている。今日の昼ご飯は、Z君たちに誘われて、南門近くの食堂まで出かけた。帰り道、ぼーっとしながらあたりを見渡すと、白い牡丹の花が満開になっていた。牡丹というと、日本の自宅の庭にも義母の丹精こめたものが色鮮やかに咲いてくれるのだけど、季節は、武漢よりもかなり遅くて、5月のゴールデン・ウィーク前後だったように記憶している。それほど、武漢の春は早い。うっかりしていると、武漢の春はあっという間に走り去ってしまいそうである。

 そういうわけで、今日は、春のぬくもりをしっかり受け止めて、のんびりと過ごそうかな、と思ったけれど、まとまった時間は週末にしかとれないので、研究にも、それなりの時間を割かざるをえない。書くべき論文の「狂言回し」をやってもらうのは、(もう想像には難くないと思いますけど)司馬遼太郎『坂の上の雲』。同作品から、「これは」といった文章を片っ端から抜き書きしていく作業が、これからしばらくは続く。実は、一見無味乾燥なこういう作業が、案外面白い。第一、やっている本人が面白いと思えなければ、研究そのものが面白くなくなる、これは自明のことである。などと考えるところが、僕のノーテンキなところかもしれないけれど(笑)。まあ、しばらくは楽しい日々が続いてくれることを、僕なりに祈っておこうっと。「神様、どもども。」

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さくら咲く坂道に、見上げれば白い雲

 どういうわけか深夜のこんな時間にならないとブログを更新する気になれないのが、僕のもって生まれた「癖」のようなものらしい。しかももって生まれた癖というものは、なかなか改めることができない、そういうものなのですね。

 さて、武漢は、日一日と春らしさを装い始めている。一昨日は、Wさんに誘われて、ベトナム料理を食べに出かけた。僕の宿舎から歩いて20分ほどのところにある小さな店で、武漢大学の正門からなら、5分とかからない。店で注文した料理の、程よい酸味と甘みが、サッパリとした味わいとなって、とても美味しく感じられた。

 帰りがてら、武漢大学のキャンパス内を散策してみた。池のそばに植えられた桜の花がちょうど満開で、学生たちでにぎわっていた。いわば「春の風景」をデザートにしたようなものだった。というわけで、「春満喫のランチ」と、とりあえず名づけておきたい気分に包まれて、帰宅した次第。

 ところで、前回のブログに書いたとおり『雨桜』の翻訳作業が、本格的に始まった。夏までに翻訳・初校が完成するといいのだけれど、僕の予定表はかぎりなく霞みがかったようなところがあるので、「予定は未定」のお定まりコースに落ち込む可能性もないではない…。

 もうひとつ、今年の「予定」に組み込まれているのが、論文執筆。内容は、というと、「日本文化研究」なのである。とりわけ近代日本の成立・発展過程を素材として「日本人とは何か」について語りたい、と考えている。

 「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている」(司馬遼太郎『坂の上の雲(1)』冒頭)

 僕もまた、明治という時代の「坂道」を歩きながら、遥か頭上に浮かんだ一朶の白雲を見つめていきたいと思う。

 

 

 

 

雨桜に心ひかれて…

 武漢大学キャンパスの春と言えば、桜で有名。その桜が今見ごろだと言う。いつの間にか、ここ武漢も春本番を迎えようとしている。

***

 ぼんやり過ごしていると、季節の変わり目は、まるで突然に前触れもなくやって来ては人を驚かせる。僕を驚かせてくれたのは何も桜だけではなかった。それは一冊の本だった。

 書名は「雨桜」。中国語で書かれた小説で、作者は日本人である。作者が、どうしてこの小説を中国語で書き、出版するにいたったのかは、ここでは触れない。とにかく、作者は、この小説の邦語版を日本で出版したい、と言うのである。その話が、僕の義母を経由してやってきた。つまり、「この小説を翻訳してみる気はあるか?」ということだったのである。

 しばらく考えて、やらせてもらうことに決めた。とは言っても、本来僕の専門は、法や政治、それに歴史にかかわる社会科学領域である。文芸作品の翻訳には、これまで手をつけたことがない。それでも、強く心ひかれたのには、それなりの理由もある。

 ひとつは、作者の経歴。これについては、無事邦語版の「雨桜」が陽の目を見ればお察しいただけると思うので、ここでは触れない。ふたつ目は、この小説の冒頭部分にある。実は、この小説の書き出しは、1958年、中国青島が舞台である。「それがどうした?」と怪訝な顔をされるかもしれないけれど、僕にとっては、とても大切なことだった。1958年、この年に僕は日本の片田舎で生まれた。そして、僕のその故郷と青島のある山東省は、姉妹都市の関係にある。何となく「縁」の深さを感じてしまった。それだけではない。青島という街を、僕は「海辺の街」と呼んで、このブログでも稚拙な物語の舞台として描かせてもらったことがある。というのも、今の僕があるのも、実は青島との出会い、そこで経験した日々があったからだと、誇張抜きで言うことさえできる。

 …考えてみると(いや、もっと正直に言えば、「考えるまでもなく」なのだけど)、僕はいつも、こうした偶然の出会いに支えられて生きてきたような気がする。身の丈も知らずに、この小説を翻訳してみたいと決めたのも、そういう思いと無関係ではなかった。

 さて、翻訳作業は今月末から始める。「始める」とは言っても、僕一人の力で、ではない。ワークショップという形式で、若手の先生方にも声をかけさせていただいた。日本の「読者」を想定したうえでの実践的な翻訳、これは先生方の日本語力をブラッシュアップする、一つのきっかけになりはしないか、という思いからである。と同時に、大学院生有志にも、このワークショップへの参加を促したい。中国と日本の間(はざま)に生きた一人の人間の思いを、行間から読み取るという作業は、院生にとっても、何かしら大きな示唆を与えてくれると思うからである。

 

 春はめぐり来る。そして、僕の、長い長い冬籠りの季節も、ようやく過ぎ去ろうとしているのかもしれない。僕の肩に舞い降るのは、もう雪ではなくて、淡い色をにじませた桜吹雪だったから…。

 

 

心機一転の一歩

 ひと月ぶりに武漢に帰ってきました。

 というより、ようやくこのブログに帰ってきました、というべき、ですね。

 さて、あらためて2010年の抱負を…

 「心機一転、無理をしないで、自然の流れに沿って歩く」

 そういう1年になればいいなと思っています。もっとも、こんなことって、到底「抱負」といえるほど肩肘張ったものではないような気もするので、ちょっと恐縮ですけど…(笑)。その一方で、そういう生き方は、言うは易く、行うは…、という気もしないではありません。が、少なくとも、うだうだと言い訳じみたセリフを重ねることは不要ですね。

 2010年。とにかく新しい一歩を踏み出します。どうぞよろしく。

 

 

 

一時帰国

 この時間になって、ドタバタと荷作りを始めました。明日の早朝武漢を離れ、青島に向かいます。

 本来の予定では、武漢→上海浦東→福岡→下関…と移動するはずでしたが、経由地を青島に急きょ変更。日本への入国(帰国と言うべきか)は2月3日になります。今、僕が何より楽しみにしているのは、経由地ごとに会うべき懐かしい「顔」があるということです。中には、例の「事故」以来初めて再会という方もいますから…(笑)。生きている、というのは、それだけで幸せなことなんだなぁ、とあらためて感じる、相変わらずおバカな僕です。

 ちなみに、日本滞在中に連絡の必要な方がおられましたら、本ブログのコメント欄に書いていただけると幸いです。どういうわけか、日本では僕のhotmailが何故か開かないので…。

 いや、それにしてもマジでバタバタしてます。ゆっくりブログを書いている場合ではありませんでした。余りにあわただしくて恐縮ですが、本日の更新はここまで、ということで…。

 末筆ながら下手な中国語で…

春节快乐!祝福大家的身体健康,万事如意!

 

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「お風呂を買ってルンルンしよう」(12/18)中国語訳が追加されました。2008-12-20 NEW

「夢が試される場所」(12/11)中国語訳が追加されました。2008-12-20 NEW

「16Daysのカウントダウン」(12/16)中国語訳が追加されました。2008-12-18 NEW

「お風呂を買ってルンルンしよう」(12/18)語注が追加されました。2008-12-18 NEW

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「原点へ、原点から。」(12/15)語注が追加されました。2008-12-16 NEW

「夢が試される場所」(12/11)語注が追加されました。2008-12-11 

「夢の背中」(12/10)中国語訳が追加されました。2008-12-11 

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一石亭華中

Author:一石亭華中
ようこそ、本ブログページへ。
一石亭は中国在住8年目を
迎えました。
でも中国語はまだ初歩の初歩。
趣味は「お仕事」と散歩、それに写真撮影。
あ、それからお昼寝も…趣味のうち、かも…。

YouTube今週のウタちか

凹んだとき、元気がでないとき、僕を支えてくれ、力づけてくれるウタを週替わりで紹介します。ちょっと古い歌が多いかも…ですが。今週も「ちょっと切ない歌」を。

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